子供の迷惑行為と習い事

先日、飲食店で高校生が迷惑行為に及び、その動画が拡散したことが大きな社会問題となりました。

高校生ともなると特に男子は保護者様とのコミュニケーションを忌避するケースも散見されます。

(子供が)なにを考えているのかわからない、(フリーな時間に子供が)何をしているのかわからない…保護者様のなかには、子供が類似のトラブルを起こさないか不安をお抱えの方も少なくないと思います。

では、どうすれば子供の迷惑行為を未然に防ぐことができるでしょうか。

ひとつの抑止力となるのは(子供が)こころを許せる大人の存在です。

子供は学校の友達など一定範囲の人間関係を重視しがちです。

もちろん仲間を慮ることは大切なことですが、反面、不適切な同調圧力があっても(仲間外れを恐れ)受け入れてしまう危険性があります。

そんな時、信頼できる大人が身近にいるとどうでしょう。

迷ったときには相談するでしょうし、また友達との関係を過度に重視することもなくなります。

結果、「悪いことは悪い」「するべきではない」と仲間内の不適切な同調圧力(ノリ)を拒否する健全な姿勢を保ちやすくなります。

(子供が)こころを許せる大人が保護者様やご親族であればこの上もないことです(そもそもそのようなお子様をお持ちの保護者様なら上記のような心配を抱くこともないでしょう)。

学校の担任の先生や、他には例えばご近所のフレンドリーな社会人も、その相手として理想の存在と言えるでしょう。

お子様が日々の暮らしのなかで信頼できる大人に出会えたなら、それはとても貴重で尊いことです。

ただ、お子様ご自身で信頼できる大人を見つけることが難しい場合、保護者様が手助けをすることも無駄ではないと思います。

その相手として相応しい候補のひとつが習い事の先生です。

武道、書道、楽器、スポーツ、各分野に先生は様々おられます。

お子様が興味を持つ道にはおそらく、お子様が親しみと適量の敬意を持つことのできる先生がおられるはずです。

先生の言葉は耳に入りやすいものですし、一度築かれた関係はなかなか崩れるものではありません。

中学生以上になると初対面の大人にこころの壁を作りがちなので、習い事のスタートは小学校高学年(まで)が理想です。

高校生の多感な時期も小学生時代からの身近な先生の言葉ならば耳を傾けやすいはずです。

そのような大人はきっと(お子様の成長期の)伴走者・アドバイザーとしての役目を立派に果たしてくれることでしょう。

習い事のお月謝は負担を感じるものです。

スキルアップだけに焦点を当てると不満が残るかもしれません。

ただそれも、子供が道を踏み外さないための保険だと考えれば、案外高いものではないかもしれません。

【この記事は2023/3/12掲載記事の再掲です】

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