温暖化は終わった!?

「温暖化は終わった」

朗報かと思いきや、先日の会見で国連グテーレス事務総長は次のように続けました。

地球沸騰化の時代がきたのです」

実際、7月の世界平均気温は観測史上最高となる見通しで、気候変動対策の強化は待ったなしの状況です。

日本も同様で、年々暑くなっている印象があります。

気象庁のデータでは、8月の日最高気温平均が、2020年に東京→34.1度・大阪→35.7度となり、両都市とも観測史上最高を記録しました。

猛暑にあえぐ私達にとっては、頭を抱えたくなるニュースです。

とはいえ先人が経験していない暑さかといいますと、案外そうでもなさそうです。

例えば東京都の昨年2022年8月の日最高気温平均は32.0度となっています。

これを過去へと遡りますと、

  • 1922(大正11)年:32.2度
  • 1937(昭和12)年:32.8度
  • 1947(昭和22)年:33.3度
  • 1962(昭和37)年:32.9度

など、昨年よりも暑い夏は確かに存在しています(東京都の8月の日最高気温平均)※。

ちなみに扇風機の普及率が5割を超えたのが1960年代、同様にルームエアコンは1980年代となっています。

ということは、先人は昨年と同程度の暑い夏を、扇風機なしエアコンなしで乗り切っておられたことになります。

「暑いなぁ…耐えられない!」と不満を漏らすと、「我々は冷房機器なしで乗り切っていたのだぞ」とツッコミを受けそうです。

先人は夏の暑さをどのように凌いでおられたのでしょう。

ただただ頭の下がる思いです。

とはいえ、過去のデータと体感気温は全くの別物です。

こまめな水分補給と、適切な休憩エアコン利用で、無理なく夏と付き合っていきたいですね♪

※観測場所の移転・観測装置の変更等により、比較が公正でない可能性があります。

※データ 気象庁HP 東京(東京都)

【この記事は2023/8/1掲載記事の再掲です】

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