対面授業とオンライン授業 どちらが合ってる?

唐突に私事でたいへん恐縮でございます....

私は子供時分、大人しく人見知りをする性格でした。

初対面の方と馴染むのが難しく、友達を上手く作れませんでした。

先生など年齢の離れた方とのコミュニケーションも苦手で、学校で芳しい評価をいただいた記憶がほとんどありません。

一言で言うと、陰キャだったのでしょうね(笑)。

幸い今はさほど性格面で苦労をしているということはありませんが。

そんな私は小学生の頃、集団塾に通っておりました。

正直、あまり雰囲気に合っていなかったような気がいたします。

集団塾や学校は、どちらかと言えば積極的で溌溂としたお子様が実力を伸ばしやすい場となっています。

陰キャ少年である私が今一だったのも、納得と言えば納得です(私自身の努力不足が一番の原因ですが)。

幸いなことに、今は個別塾(ひとりの講師が少人数の生徒さんをサポートする塾)という小学生時分の私でもなんとかなるんじゃないかという塾も増えてまいりました。

今、再度私が小学生をやり直すなら、迷うことなく個別塾を選びます。

さらにここ数年は、(当塾もそうですが)オンライン授業の個別塾も目にするようになりました。

ここでは、個別塾の選択を前提に、再度私が小学生生活を送るとして、

「対面式の個別塾とオンライン式の個別塾、どちらを選ぶとよいか?」

という点について考えてみたいと思います。

講師の立場でオンライン授業に臨んでおりまして、対面授業と比較し、明確に差があらわれる点があります。

それは生徒さんから得られる情報量です。

対面授業の場合、生徒さんの表情や仕草から、「今日は勉強に乗り気でないな」「昨日より学習に前向きだな」など生徒さんの心持ちを推し量ることが難しくありません。

それに比べてオンライン授業では声や表情・反応などが機械を通したものとなってしまい、生徒さんからの情報はどうしてもぼやけたものとなってしまいます。

このことは特に学習のステップアップという点で問題となってきます。

高校生とは異なり小学生・中学生は「理解しているのか」「わかっていないのか」生徒さん自身でも判断が付きにくいケースが少なくありません。

またなかには講師を慮り、「わからない」ことでも「わかりました」と首を縦に振る心優しい生徒さんもおられます。

対面授業の場合、生徒さんが「ここがわからない」と口にしなくとも、反応や間の取り方で「わかっている」「わかっていない」を比較的容易に把握することができます。

しかしながら、オンライン授業の場合、生徒さんから得ることのできる情報が制限されてしまうため、「理解している」「理解していない」の判断が時に難しくなってきます。

私自身、「この問題、わかっていそうだな」と判断し先に進んでみたものの、「あれ、あの問題、わかっていなかったのか」と思い直さなければならなかった経験が、しばしばありました。

勉強とは多くが積み重ねであり、(講師サイドの)理解の誤認は積み残しに繋がり、結果として(生徒さんの)学習ステップアップの大きな障害となります。

積極的で明るい性格の生徒さんの場合、講師と臆さず会話を交わすため対面授業でもオンライン授業でもさほど学習効果が変わることはありません。

しかしながら、コミュニケーション下手な小学生時分の私の場合、オンライン授業では、講師に上手く「ここがわからない」と伝えることができず、学習効率はおそらく芳しくないものになるでしょう。

そう考えますと、やはり陰キャ小学生の私には、オンライン授業よりも対面授業の方が合っている、ということになりそうです。

自習習慣が付きやすい・行き帰りの心配がいらないなど、オンライン授業には大きな利点があります。

しかし対面授業にもオンライン授業にはない代えがたいメリットがあります。

ご家庭の状況やお子様の性格に応じた最適の塾で、志望校合格という夢を最短ルートで掴んでいただけたらと願うばかりです。

【この記事は2023/6/22掲載記事の再掲です】

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